東日本大震災が発生した2011年3月11日からの教訓を学ぶために、高校1年生は岩手・宮城方面へフィールドワークに出かけました。釜石市、大槌町、陸前高田市、南三陸町を訪れ、語り部の方々から震災当時の状況を模型や写真を交えて説明していただきました。現地では復興が進んでいる一方で、心に残る深い傷や、人が去り空き地となった場所、被災者たちが抱える複雑な現実などに触れ、「元に戻すだけが復興ではない」と実感しました。震災遺構(気仙中学校や防災庁舎など)では、当時幼く記憶があまりない生徒たちもその悲惨な状況を目の当たりにし、実感を深めていました。語り部の方の「寄り添う、支え合うことが大切」「震災を自分ごととして考えてほしい」などの言葉が生徒の心に残りました。そして、生徒たちは震災の記憶を風化させず未来へ伝えていくことや今後の学びへと生かしていく決意を固めています。