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フィールドワーク

高1FW  四万十川方面:自然との共生と地域社会との関わりを考えた旅

 高校一年生のフィールドワーク四万十川方面では、「日本最後の清流」と呼ばれるその美しさと、自然の豊かさで知られている土地で、自然と環境、過疎化の問題、そして地元の人々の暮らしに触れる貴重な経験をしてきました。川に入ってたくさんの水生生物を見つけながら美しい川の流れとその周辺の自然に感動した生徒も、環境の変化により四万十川のような自然豊かな地域でも生態系に大きな影響が出ていることを知り、「豊かな自然をこのまま残したい」と声に出す生徒もいました。
 また、地域の林業の現場も訪れ、持続可能な森林管理の重要性について学びました。昔ながらの手法と現代的な技術を組み合わせた取り組みは、自然と共生する知恵を感じました。四万十川地域は、美しい自然とは裏腹に、過疎化という深刻な課題に直面しています。地元の方々からは、若い世代が減り、地域コミュニティを維持する難しさを直接聞くことができました。それでも、観光や特産品開発を通じて地域を活性化しようとする努力や、外部からの移住者を受け入れる取り組みには、大きな可能性を感じました。
 コロナ禍を経て数年ぶりに実施された民泊では、地元のご家庭で過ごす時間が旅のハイライトとなりました。家庭料理を一緒に作ったり、夜には星空を見ながら語り合ったりと、温かいおもてなしに心が癒された生徒たちです。普段の生活ではなかなか味わえない、地域の方々の生活に溶け込む貴重な体験でした。今回の四万十川への研修旅行は、自然の美しさや地域の文化を楽しむだけでなく、環境問題や地域活性化について考える機会でもありました。地元の方々の温かさに触れたことで、地域社会とどのように関わるべきか、そして私たちができることは何かを深く考えさせられました。
 最終日には高知大学地域協働学部を訪問し、大学の先生の指導の下で、フィールドワークでの体験を改めて整理しました。こうした現地での貴重な経験を踏まえながら、さらに自然との共生、持続可能な社会の実現、そして日本各地で進む過疎化について、それぞれが問題意識をもって考えていきます。