学園日誌
2024年度3学期終業式
3月19日、2024年度を締めくくり、そして新年度のことを想う3学期終業式と離任式が講堂に集まって対面形式で行われました。
教頭先生のお話は、この一年間共に過ごしたクラスを離れ、新しい友達関係を作っていくことへの期待と不安が入り混じる気持ちを頭木弘樹さんの「言葉」にまつわるお話で解きほぐしてくださるものでした。頭木さん曰く、「言葉にして伝える」というのは「スープの中の箸でつまめるものだけをつまんでいるようなもの」であると。そうであれば「語られている言葉は本心ではないかもしれない、伝えようとしてもうまく伝えられないことがあるのかもしれない… 人と人とが出会う時、そんな心構えでいると、少しゆったりと関わりあって、言葉にならないことを一緒に大事にできるようになるかもしれません。」と中学3年生の海外研修も例に引きながら教頭先生はおっしゃいました。
そして「声を出して挨拶をする、笑顔を向ける、『ありがとう』と伝える・・・ どれも人と人とが繋がっていく時に必要な、大切な営みです。でも、それがエスカレートして縛り合うことになったら、苦しくなってしまいます。言葉にできないことがある、親切に(してあげたことに対して)見返りを求めすぎない… 少しだけ見方を変えると自分自身が楽になる時があります。4月からの新しい環境でちょっと困った時に、今日の話を思い出してくれたら嬉しいです。」と新年度の新しい出会いに向けたメッセージでお話を結ばれました。